早期発見が重要な緑内障GLAUCOMA
緑内障とは
緑内障とは、眼圧(目の中の圧力)が高いことにより、視神経が圧迫されて、視野(見える範囲)が狭くなっていく病気です。現在では、視野を回復させる方法がありません。
緑内障になったときの見え方(イメージ)
- 視野が狭まり、真ん中の男の子しか見えなくなっています。
- 多くの場合、最初は、視界の一部がぼやけることから始まります。
視野は時間をかけて狭くなるため、なかなか気付きにくく、気づいた時にはかなり症状が進行(悪化)していることがあります。 - 視野が欠けているからと言って、その部分が黒く見えるわけではありません。理由の一つとして、脳が周りの景色から映像を作り出し、欠けている部分を補っているためだと言われております。
交通事故と緑内障TRAFFIC ACCIDENTS AND GLAUCOMA
緑内障で視野障害が高度である程、自動車事故の起きる可能性が高いことが報告されております。
- ぼやけている部分は充填現象(見えている情報を基に見えていない部分を補完する高次脳機能)による錯視現象で、実際には見えていません。そのため、高度の視野障害を起こしていますと写真のように歩行者の確認が遅れ、正常者に比べ、安全確認に遅れが生じると考えられています。
気を付けなければならない
急性緑内障の症状GLAUCOMA SYMPTOMS
急速に視野が狭くなる可能性のある症状
次のような症状の時、急速に視野が狭くなることがありますので、検診を受けていただくことをお勧めしております。
- 虹視症(明かりの周りに虹のような輪が見える)
- 目のかすみ、目の痛み
- 黒目の周りの激しい充血
- 悪心、吐き気、頭痛

早期発見・早期治療には
検診が大切MEDICAL EXAMINATION
40代からの定期検診。緑内障は日本人の失明原因の1位です。
厚生労働省の発表によると、日本人の失明原因の第1位は、「緑内障」です。また、40代以上の5%は、緑内障を罹患していると言われ、加齢と共に緑内障への罹患が増加傾向にあるとされています。
緑内障は、自覚症状も少なく、静かに進行していく病気です。
緑内障により傷んだ神経を元に戻すことはできません。ただ、早期発見・早期治療により、進行を停滞させ、失明のリスクを軽減することができます。
当院では、定期検診に力を入れております。日常生活に支障をきたす前に一度、検診をおすすめしております。

治療についてTREATMENT
- 緑内障は早期発見、早期治療が重要です。
- 治療は視神経が耐えられるまで眼圧を下げることです。主に目薬で治療されます。それでも十分な効果を得られない時は手術を行います。
- 目薬の種類により、黒目のまわりの激しい充血、点眼の有効な時間帯や回数があります。
